新潟歩き旅Day5

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5日目

7月31日。

昨日泊めて頂いた家で起床。

朝食を頂き、お父さんとお母さんに感謝を述べて出発した。

時刻は午前8時頃。

この日は渋川市を攻略していく予定だ。

早速、農作業をしていたおじさんに声をかけられ、固い握手を交わす。

良いスタートである。

 

 

渋川から新潟県に入るまでは、ひたすら国道17号を進んでいくことになる。

基本的に車で山を越えるための道路なので、人間が歩くことは想定されていない。

歩道は申し訳程度の幅しかないし、その歩道すらない区間もある。

ロードバイクはたまに通るが、他に歩行者は勿論いない。

ハッキリ言って、歩くのは危険である。

しかしながら、東京方面から新潟に入る道はこの17号しか存在せず、迂回するにしても長野まで行って国道18号を使うくらいしか選択肢がないため、進むことにした。

実際に行ってみて、交通量が多く危険と判断した場合はヒッチハイクで通過することも考えた。

別にこの徒歩旅は自分の趣味でやっているだけなので、そこまで危険を冒してやる必要はないためである。

それに、事故で中止するようなことがあってはこれまで応援してくれた人たちに合わせる顔がない。

旅を開始して初めて緊張感が出てきた。

 

 

平日であったせいか、交通量は思っていたよりも激しくなかった。

これなら歩きだけでも行けると判断し、ヒッチハイク案は見送った。

しかし、端的に言って峠道は疲れる。

勾配が激しいし、休める場所もあまりない。

途中唯一あったコンビニで休憩していたら、色々な人と話せたのは面白かった。

買い物に来ていた地元の方もいれば、朝の国道17号で私のことを見たという人もいた。

けれどもコンビニを過ぎてしまうとまた人通りが皆無になり、淡々と歩くほかない。

いちいちテンションを上下させていては余計に疲れるので良くないのだが、それでも少し寂しさは感じざるを得ないのである。

 

 

しばらくすると、また歩道が現れてきた。

しかし、時刻は18時を過ぎており、これ以上進んでも危ないので脇にある川まで下りて寝ることにした。

一口に野宿といっても、汗を洗い流して寝れるか否かで快適度は天と地ほどの差がある。

特に夏場はベタベタするので不快感が溜まり、寝ようにも寝れなくなる。

3日目は水道があったのでマシだったが、初日は最悪であった。

その点、この日は川沿いなので最高である。

人目に付かないよう少し暗くなるのを待ち(元々人はいないが念のため)、パンツ一丁で川に入る。

ついでに服も川で洗う。

そうして新しい服に着替え、気持ちよく就寝した。

 

↓この日の成果

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