サントリー白州蒸溜所、桃源郷説

山梨県北杜市に、尾白川という川がある。

 

カブで旅をするときによくこの川を通るのだが、これがメチャクチャ透き通っていて綺麗なのである。

 

よく「川の水は危ないから飲むな」と言われるが、この川に関しては余裕で飲めそうな雰囲気があり、さらに飲んだ瞬間から向井理並みに全身が美しくなりそうな気さえしてくる。

 

 

 

そんな尾白川の横にはサントリー白州蒸溜所というこれまた綺麗な建物がある。

 

どうも白州という銘柄のウイスキーを作っている場所らしく、見学や試飲もできるらしい。

 

私はブラックニッカというウイスキーをよく飲んでいて、「ニッカは本命、恋人はストロングゼロ」と宣言しているが、「ニッカがヤムチャだとしたら白州はベジータレベル」という噂を聞いた。

 

 

これは是非とも行ってみたい。

 

 

その白州とやらが私のヤムチャを本当に凌駕できているのか、実際に試飲して確かめてみたい。

 

 

 

…で、先日見学に行ってきたのだが、なんというかもう、ヤムチャとかベジータとかそういう次元の世界ではなかった。

 

まずツアーの集合場所に待機した後、ガイドのお姉さん(檀れい似)に別の建物へ案内される。

 

そこではウイスキーの製造工程を実際に見ながら紹介してもらえるのだが、もうウイスキーの香りがすごい。

 

麦の香りというか、ビールとも違う独特の発酵臭というか…

 

 

とにかく興奮する香りである。

 

 

 

興奮しすぎて、だんだん檀れいさんの説明が頭に入ってこなくなる。(どうでもいいけど「だんだん檀れい」の響き、前前前世っぽい)

 

いや、頭には入っているのだけど、カルトな教祖の話を聞く狂信者の気分というか、檀れいさんの説明に対しても興奮してくるのだ。

 

同じくサントリーのビール工場を見学したときは「Hey guys!! I'm 麦!!!! Yeah!!!!!!!!!」という自己主張の強い麦の匂いを感じたものだが、こちらはお淑やかで品の良い香りであり、自分がエクスタシー状態になっていくのを感じる。

 

ああ、なんて良い香りなんだ。なんて素晴らしい施設なんだ。

 

もう試飲とかどうでもよくなってくるくらい興奮が止まらない。

 

 

 

そんな危ない状態に陥っていると、今度はウイスキーの貯蔵庫に案内される。

 

建物に入ると、先ほどよりもさらに強い香りが全身を包む。

 

樽の香りというか、熟成により年季の入った香りというか…

 

 

とにかく興奮する香りである。

 

 

 

檀れいさんから樽とはそもそも何であるかという説明をして頂き、実際に樽にも触れてみる。

 

うむ。この触り心地、曲線、すべてが美しいと思えてしまう。さすが檀れいさん。

 

さらに奥に行くとエヴァの基地みたいな空間にウイスキーの樽が整頓されているのだが、そのスペクタクルも相まって全身から恍惚が溢れてくる。これもヤバい。

 

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、全身のあらゆる感覚が、施設と檀れいさんによって満たされていく。

 

そしてツアー終盤、唯一残された味覚も満たされることになる。

 

 

試飲だァァァァァァァァァァ!!!!!

 

 

試飲をする会場へ移動。

 

テーブルには白州や原酒などが並べられ、脇には水や小洒落たおつまみが置いてある。もちろん水はサントリー南アルプスの天然水。

 

檀れいさんから並べたウイスキーの説明を受け、いよいよ試飲。同じツアー参加者の、重役風なおじ様と乾杯をする。

 

 

んああああああああああああ

 

 

溶けそうだ。

 

いや、何か溶けていたのかもしれない。

 

もう最高すぎて何が何だかわからない。

 

おじ様も幸せそうな表情をしている。

 

あのおじ様がこんな幸せそうな表情をしているのを見るのは初めてである。会ったのも初めてだけど。

 

最後にハイボールを飲んだとき、自分の人生はこのためにあったのだと確信した。

 

そのくらい、ヤバい。

 

美味すぎる。

 

もはやニッカよりどうとか、そういうレベルではない。

 

恐らく、ニッカと白州を比べることは「吉岡里穂と美のイデア、どっちが美しい?」と問うことに等しい。

 

これを他の酒と比べるという行為は意味を成さないのではないだろうか。

 

 

 

そんなこんなで悦に浸っていると、試飲は終了してしまった。

 

最高潮の気分で試飲会場を出ると、すぐそこにはお土産屋がある。

 

ツアー参加前に少し覗いたときは、「そんな安いわけではないしまあいいかな」と思っていたが、参加後は違った。

 

 

すべてが安い。

 

 

タンブラー1300円? 安い。

 

蒸溜所限定ウイスキー? 値段を見ないままレジへ。

 

次々と爆買いをしていくツアー参加者たち。

 

このシステム考えた人は絶対東大卒だと思う。

 

 

 

爆買いの後は、隣にあるバーへ。

 

ここではサントリーのあらゆるウイスキーと原酒が1杯数百円で飲める。

 

もはや慈善事業である。

 

マザーテレサによってこの蒸溜所が造られたと言われても疑わないだろう。

 

檀れいさんに言われたら、「ああ、やっぱりそうだったんですね」と納得するに違いない。

 

もう、ここに住みたい。

 

ていうか住まわせてくれ。

 

 

 

…そんなことを思いながら、救済されたような気持ちで蒸溜所をあとにした。

 

ホント週一ペースで行きたい。

 

 

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